ケンプファー

MS-18Eケンプファー

★MS-18Eケンプファー

ジオン公国軍ではゲルググに続く3種のモビルスーツ (MS) 開発が検討されていた。このうちMS-18ケンプファーは新たなMSの運用法を模索して開発されたものである。

スカートアーマーが廃された以外は大幅な変更は施されず、外装の変更程度である。運用もYMS-18と同様で、型式番号は襲撃型 (Einhauen typ) または試作実験 (Experiment) の頭文字からMS-18Eとされた。なお機体名の KÄMPFERとはドイツ語「闘士」 の意味である。
ジオン軍のMSの機体名では唯一有意味語の名称が用いられた機体でもあり、戦争末期の混乱振りが伺えるともいえる。

強襲用という目的のため、大推力のスラスター及び姿勢制御用バーニアを全身に装備し、短時間ならば前傾姿勢での滑走が可能であり、高速で目標に辿り着く事ができる。また、武器はビーム系のような機体のジェネレーター出力を多く消費するものではなく実体弾系の武器を装備し、連続した攻撃を行っても機動用出力には支障が出ないようになっている。

装備武器は弾を撃ち尽くしたら専用ジョイントパーツごと捨ててしまってデッドウェイトにならないように設計されている。装甲も徹底的な軽量化が施されており、高い機動性に貢献している。
特殊部隊などが使用する事を想定して開発され、分解した状態で持ち運び、容易に組み立てられるように設計されている。

武装は頭部に60mmバルカン砲2門、大腿部に本機唯一のビーム兵器であるビームサーベルを2基装備する。197mm口径専用ショットガン(ヤークトゲヴェール、型式番号:ZUX-197)は信頼性を重視してポンプアクションによって装填するタイプである。

ショットシェルから9発のルナチタニウムコーティングを施したOO(ダブルオー)バック弾を発射する。使用弾薬によって異なるが装弾数は3〜5発である。対MSはもとより、装甲車や宇宙艇などの小型機の攻撃を目的としており、散弾により隊列を組んだ複数の目標を一度に撃破することができる。

しかしながら対MS戦においては破壊力が十分でなく、至近距離で関節部を破壊する程度であった。背部にはラッチを介してMS-09R2リック・ドムII等が標準的に装備するものと同型のジャイアントバズを2基装備、脛部にはシュツルムファウストを2基装備する。また、チェーンマインと呼ばれる武装は12基の吸着型機雷が連なったもので敵機に絡み付き装甲を破壊する。

極めて優秀な機体であり、徹底した強襲戦特化により爆発的な攻撃力を持つ。その戦闘力は地球連邦軍のRXシリーズにも引けをとらない程である。一方で軽量化による高速性・高機動性追求のため前面装甲以外は薄くなっており、スカートアーマーなど一部装甲に至っては廃されてしまっている。

一年戦争終戦直前から誕生したため正確な生産機数は不明だが、運用試験を経て、ロールアウトした機体は特殊任務を行う部隊へと配備された。隠密行動を常とする部隊で使用されたため、MS-18タイプの存在は一般にはほとんど知られていない。しかし、解体、組立の容易さからか数機が出回っている。

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  ●MS-18Eケンプファー
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